私達の理念

私達の理念

1 基本理念
 「老人は、多年にわたり社会の進展に寄与してきた者として、かつ、豊富な知識と経験を有す者として敬愛されるとともに、生きがいを持てる健全で安らかな生活を保障されるものとする。」という老人福祉法の理念を、運営の基本とし、地域の要望と信頼に応え得る良好な事業経営を図ることを基本理念とする。

2 基本方針
 高齢者福祉を使命とする法人の理念と地域社会に支えられ育てられてきたという自覚のもと、利用者の暮らしを支える専門性と法人職員としての組織性を確立し、培ってきた法人の総合力をさまざまな生活上の困難を抱える地域の高齢者へ自主的先駆的に展開し、高齢者がいつまでも自分らしく えがお で暮らせる社会の実現を目指す。

            えがおの誓い

   お客様にいつまでも自分らしく暮らせる歓びのえがお
   暮らしを支える専門職としての誇りのえがお
   私たちを育ててくれた地域のみなさまの信頼のえがおのために

経営の基本
 社会福祉法人二王子会は新たな発展段階として、施設利用者だけでなく地域に暮らす高齢者のしあわせの増進を経営の基本におくものとする。そのためにはこれまでの施設福祉で培ってきた蓄積を基盤としつつも、地域のニーズに目を広げ新たな取り組みに挑戦していく責務を忘れてはならない。

(1) 計画策定と実施管理の視点
 社会福祉法人は、広く社会的な使命を負っていることからもその経営のあり方は多面的な視点が欠かせない。社会福祉法人二王子会の経営は、中長期のレンジで課題を抽出把握するとともに、次の4つの視点から方針を有機的、総合的に構築する。各視点には客観的に判別できる指標を用い、値の推移を広く確認しながら着実に達成につなげる。

ア 事業活動の透明性を確保し、利用者の権利を第一とする高い倫理性と発想を転換する
 先駆性を備えた「顧客の視点」
イ 堅い結束力と円滑で柔軟な連携力をもつ組織性を養い、効率性の高い事業体へ常に自
 己改革する「業務の視点」
ウ 事業活動の客観的な分析に基づき現状を正しく把握し、事業体の安定的、継続的かつ
 開拓的なサービス展開を確保する「財務の視点」
エ 独創的な工夫や積極的な提案、困難な課題への挑戦を通じて、磨き合い高め合う人と
 組織の「学習と成長の視点」

(2) 独立性と連携
 二王子会の組織は独立の法人であるが、経営を考える上で他の組織との関係は重要である。いわゆる同業者であっても敵対だけが選択肢ではない。福祉の増進の方向性において法人の理念に沿う場合は、二王子会の強みを生かし他の団体等と連携をはかることは大いに意義がある。ただし、地域の機関や他の事業体に依存的または従属的になることを含め自立性が損なわれないことが前提であり、目的が一致する範囲で対等性、互恵性、相補性、相乗性が発揮されるべく協調することを基本とする。

(3) 地域ニーズへのすばやい対応
 組織全体を挙げて地域のニーズの発見、発掘に努め、法人の理念に沿う限り積極的に協力援助するとともに、主体的な関わりが可能なものには分析と計画策定を機動的に行い、すばやい事業化を目指す。

(4) 本部機能と施設間連携
 法人として本部と施設それぞれの機能の分担と集約、共通課題への連携と高度化等を進め、施設事業所の専門性、効率性、並びに組織性を高める努力を支援し、法人全体の人材育成の仕組みの構築を目指す。

4 サービス指針
 二王子会のサービスは、常に地域のみなさまとお客様の幸せを第一に考え、まごころをもって援助することを基本とする。そのため本部および各事業所のサービスは次の指針に沿うものとする。

(1) 人材育成
 福祉サービスは、すべて人によるサービスである。高い倫理性と使命感、組織の一員としての規範意識と協調性、その上での専門性の向上に意欲をもつ人材の育成が欠かせない。多様な経歴を積ませ広い視野と指導力を養う、法人の将来を担う人材育成に施設事業所も連携して取り組むものとする。

(2) サービス提供の基本
 施設事業所においては各々の特色や得意分野の鮮明化を図り、地域の方々にとって身近で利用しやすく、かつどこよりも質の高いサービス、期待以上のサービス提供を目指すものとする。

(3) 自立支援のケアプラン
 個別のサービスはお一人おひとりの個性と身体状況に応じたケアプランによって提供され、自立を目指したプロセス管理の下、科学的な根拠と客観的な記録によって検証できるものでなければならない。

(4) サービス評価
 サービスの水準は事業所自ら評価し改善することはもちろん、法人内での相互評価に取り組み、全体のレベルアップを目指す。また、福祉サービス第三者評価事業の進展には利用者の観点から注目し、受審を検討する。

(5) コンプライアンス
 法人の使命に鑑みるまでもなく、すべての事業および職員の業務は公正を欠くものであってはならず、倫理、法令並びに社会的信頼に反しない活動であること。そのために事業活動の透明性を高めコンプライアンス体制を強化するとともに、リスク管理、職員教育の上で特に重点を置くものとする。

(6) 安全対策
 サービスの利用および提供は安全が大前提である。事故、感染症、環境衛生、防災に対しては、危険は必ず潜んでいるとの認識を持って日頃の観察、予防、検査、危険予知、点検整備、各種訓練、研修およびマニュアル等の改善を徹底する。経験したアクシデントは他の事業所のものも含め原因を多角的に分析し、確実に再発を防止する対策を構築できる体制を整える。

(7) 苦情解決
 苦情はサービス改善のチャンスである。聴いてほしい程度から深刻なレベルまであるが、積極的に傾聴し、すばやく誠実に対応することが重要。また、一次対応で終わりとせず、問題の根を探り多くの教訓を学ぶ機会とする。

「一日の三省」

今日一日は、にこやかに やさしい言葉で接したか。
今日一日は、わけへだてなく まごころこめて接したか。
今日一日は、手順手ぎわよく てきぱきと働いたか。

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